Nov 22, 2011

[ 大切な物は片手で数えられる程しか持っていないのに 余計な物や事ばかりが頭の中に流れ込んでくる為 とうの昔に頭中は浸食され 何も考えられなくなってしまった様で 焦燥感に苛まれたのなら、指先で何度も読み返した本の文字や写真を一つ一つ摘んでいる。/ 美しいだなんて どうして思えるのだろうか 日々を辿って行く上で美しさを感じられる物は少なからずあるが いつか、本当に美しいと思える物に出会うことは出来るのだろうか。どうしたって 今じゃない、いつかなのは分かっている。見えない先が堪らなく怖い 無い物強請りばかり 求めるのならそれなりの覚悟は必要だと それ位は理解している。しかし それならば、今は 何もない空白と空虚をどう過ごせばいい。/ 弱音ばかりを吐き出して傷口をひけらかしていたあの娘はきっと 今だけじゃなくて 誰かを受け入れては、毎晩 そうして。/ 私は今 片手を空けたままに、一人夜に取り残されているらしい 月も明かりも見たくはなくて。ただただ途方に暮れている。 ]

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